02'池ノ谷左俣(剣尾根R10・上部二俣偵察)

 


 10月12・13日、今年最後の池ノ谷行ってきました。「初日は左俣に入り剣尾根R10からコルEへ行って剣尾根を満喫。二日目は右俣に入りザッテルの偵察」とダイナミックな計画を立てたのですが・・・

 二日間は快晴で山小屋は冬支度で大忙しのことと思います。こんなにいい天気なのに初日は誰とも会いませんでした。池ノ谷は三ノ窓への最短ルートですが、さすがにこの時期になると雪渓がズタズタだからか人影まるでなしです。たしかに二俣より下なのにけっこう難しい場所がありました。
 荷物が重たいのと雪渓処理に時間がかかり11時に二俣到着。二俣の真横の小窓尾根側に絶好のテント場を発見。2・3張程度張れそう。水場もあり。その後左俣に入るがR10直前に段差約1m。幅2mの雪渓の裂け目があり、ここで断念。テン場に戻ってのろし(写真)を上げました。夜富山の夜景がとてもキレイでした。

 二日目。6時半にテン場を出発して左俣よりも開けている右俣に入る。剣尾根コルDあたりからしだいに傾斜が増す。写真は剣尾根コルDの対岸から撮ったもの。写真左手は剣尾根。右は早月尾根。中央には中央ルンゼ。その右側ピークはよく剣尾根ドームに間違えられる[奥壁の頭]。
 雪渓の裂け目を数箇所またいでなんとか上部二俣に到着。写真は[上部二俣]の向かってすぐ右隣にある[上部二俣の滝]。[上部二俣]から剣尾根側はすぐに雪渓が割れていて[F1]が覗けるかなと思いましたが谷が深くて見えませんでした。きつい傾斜の雪渓を帰り下ることを考えると、これ以上体力を使うのは厳しいということでザッテル行きは早々に中止して下山しました。帰り二俣から富校岩屋の中間ぐらいで佐伯さんとカメラマンの方2名と会う。そして小窓乗越までの登りで一箇所トラロープを設置して帰りました。

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